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金庫のダイヤルの合わせ方をプロが解説!開かない時の原因と費用目安

金庫が開かない…そんな時は、創業25年のプロがすぐ対応します。

目次

金庫のダイヤルの合わせ方をプロが解説!開かない時の原因と費用目安

こんにちは。カチャット金庫です。金庫の解錠や鍵開けの現場に立ち続けて30年、これまで2万件以上の金庫と向き合ってきました。金庫のダイヤルが動かなくなったり、正しい番号を合わせているはずなのに開かなかったりすると、本当に焦るものです。特に急いで中身を取り出したい時や、親族が亡くなって番号を知る人が誰もいない状況では、どうしていいか途方に暮れてしまう方も多いなります。この記事では、金庫のダイヤルの正しい合わせ方から、どうしても開かない時の原因、そしてプロに依頼した際の費用目安まで、現場で培ってきた経験をもとに詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 金庫のダイヤル式ロックの基本的な仕組みと正しい操作手順
  • 番号が合っているのにダイヤルが開かなくなる現場特有の原因
  • 相続や遺品整理で番号がわからない金庫を開けるための対処法
  • プロに解錠を依頼する際の費用相場とメーカーごとの難易度

ダイヤル式金庫の基本的な仕組みと使い方

ダイヤル式金庫の内部構造とロックの仕組み

金庫のダイヤル式ロックがどのようにして扉を施錠・解錠しているのか、その内部構造を知ることは、正しい合わせ方を理解する第一歩です。ダイヤルの裏側には、「座(ざ)」と呼ばれる円盤が複数枚重なって配置されています。一般的な家庭用のダイヤル式金庫であれば、この円盤が4枚組み込まれている構造が主流です。ダイヤルを回すと、一番手前の円盤から順番に動力が伝わり、奥の円盤まで順番に連動して動く仕組みになっています。それぞれの円盤には「切り欠き」と呼ばれる溝が一つずつ設けられており、正しい暗証番号の通りにダイヤルを左右に回すことで、すべての円盤の溝が一列に揃います。この溝が一直線に揃った瞬間に、ロックを制御している「カンヌキ」という部品が溝に落ち込み、ダイヤルが固定されて扉が開くという精巧な物理的ギミックです。現場で金庫のダイヤルと向き合っていると、この何十年も変わらないアナログな構造の完成度に驚かされます。電気を使わないため故障リスクが低く、何十年も使い続けられる堅牢さを持つ反面、少しでも操作を間違えると円盤の溝が揃わず、絶対に開かないという厳格さを持ち合わせています。

日常的な使い方の基本的な流れ

ダイヤル式金庫を日常的に使う際の基本的な流れは、決められた回数と方向に従ってダイヤルを回し、すべての円盤の溝を揃える作業の繰り返しです。たとえば「右に4回、左に3回、右に2回、左に1回」というように、取扱説明書や番号札に記載された手順通りに操作します。ここで注意すべきは、回数とは「その番号の目盛りを通過した回数」を指すという点です。単にダイヤルをぐるぐると回すのではなく、指定された番号がダイヤル上部の赤い目印(基準線)を通過するたびに1回とカウントします。最後の番号を合わせた時にダイヤルがカチッと止まる、あるいは鍵を回して扉を手前に引くことで解錠が完了します。しかし、現場でお客様のお話を伺うと、この「回数のカウント」を間違えて認識している方が驚くほど多くいらっしゃいます。番号の目盛りに合わせるだけの単純な作業ではなく、内部の円盤を順番に引っ掛けて動かしていくという構造をイメージしながら回すとうまくいきます。焦って勢いよく回しすぎると、円盤が勢い余ってズレてしまうため、ゆっくりと確実なペースでダイヤルを回す操作が求められます。

操作前に確認しておきたい事前準備

金庫のダイヤルを合わせる前には、いくつかの事前準備を整えておくことで、ミスを防ぎスムーズに開けることができます。まず、手元に暗証番号が書かれたメモや取扱説明書を用意し、番号と回す方向(右・左)を正確に把握します。次に、ダイヤルをリセットする作業が必須です。前回誰かが途中で操作を間違えたり、中途半端にダイヤルを回した状態で放置されていたりすると、内部の円盤がバラバラの位置で止まっています。この状態から正しい番号を合わせようとしても、円盤の溝は絶対に揃いません。リセットの方法は非常に簡単で、ダイヤルを右(時計回り)に4〜5回以上、ぐるぐると回し続けるだけです。その結果、内部のすべての円盤が初期位置に戻り、最初の番号を合わせる準備が整います。私が現場にお伺いして「開かない」とご相談を受けた金庫のなかには、この事前のリセット作業を行わず、いきなり番号を合わせようとしてロックがかかったままになっているケースが多々あります。お客様にリセットの仕組みをご説明し、その場でもう一度ゆっくり回していただくと、あっさり開いて驚かれることも珍しくありません。

金庫のダイヤルは最初どちらに回せばいい?正しい合わせ方の手順

右へ4回、左へ3回…一般的な4枚座のダイヤル合わせ方

金庫のダイヤルの合わせ方で最もよくいただくご質問が「最初は右と左、どちらに回せばいいのか」というものです。日本国内で流通している一般的な家庭用金庫(4枚座のダイヤル)の場合、最初の方向は「右(時計回り)」からスタートする機種が大多数を占めます。具体的な手順を解説します。まず、前述の通りダイヤルを右に4回以上回してリセットします。そのまま右に回し続け、1つ目の暗証番号の目盛りが基準線にピッタリ合ったところで止めます(これが右に4回)。次に、ダイヤルを左(反時計回り)に回し、2つ目の番号を基準線に合わせます。この時、2つ目の番号を2回通過させ、3回目に目盛りが合ったところで止めます(これが左に3回)。続いて、再び右に回し、3つ目の番号を1回通過させ、2回目に合ったところで止めます(右に2回)。最後に、左に回して4つ目の番号に直接合わせます(左に1回)。この「右4・左3・右2・左1」という法則が、4つの暗証番号を持つダイヤル式金庫の基本中の基本です。途中で一度でも行き過ぎてしまったり、逆方向に回してしまったりすると、最初からやり直しとなります。非常にシビアな操作ですが、内部の円盤がカチャ、カチャと連動していく感覚を指先で感じながら回すのがコツです。

キング工業(現日本アイ・エス・ケイ)などメーカーごとの特徴

ダイヤルの合わせ方の基本は共通していますが、メーカーや製造年代によって独自の仕様を持つ金庫も存在します。たとえば、国内で大きなシェアを持つキング工業(現在は日本アイ・エス・ケイに社名変更)の金庫は、非常に堅牢で信頼性が高い反面、ダイヤルの目盛りが細かく、少しのズレも許容しない精度の高さが特徴です。また、クマヒラ(熊平製作所)やイトーキといったメーカーの金庫は、防犯性能を極限まで高めているため、ダイヤルの構造自体が複雑に設計されています。一部の業務用金庫や古い機種では、最初のスタートが「左回り」から始まるものや、暗証番号が3つしかなく「右3・左2・右1」という手順で開けるタイプもあります。現場で様々な金庫を見てきましたが、お客様が「一般的な右回りだと思い込んでずっと操作していたが、実は左回りスタートの特殊な機種だった」というケースに遭遇したこともあります。お手元の金庫のメーカー名や型番を確認し、もし番号札に「左へ4回」と明記されている場合は、必ずその指示に従って操作してください。メーカーごとの微細な違いを把握することが、確実な解錠への近道です。

番号がずれてしまった時のリセット方法

ダイヤルを回している途中で「あ、今1目盛り行き過ぎてしまった」と気づくことは誰にでもあります。このような時、慌ててダイヤルを逆方向に少しだけ戻して目盛りを合わせようとする方がいますが、これは絶対にやってはいけない操作です。ダイヤル式金庫の内部の円盤は、一方通行で動力を伝達していく仕組みになっています。そのため、少しでも逆回転させてしまうと、その時点で連動していた円盤の噛み合わせが外れ、そこから先の操作はすべて無効になってしまいます。もし途中で番号を行き過ぎてしまったり、回す回数を間違えてしまったりした場合は、潔く最初からやり直すのが唯一の正解です。やり直す際のリセット方法は、先ほどお伝えした通り「ダイヤルを右に4〜5回以上ぐるぐると回し続ける」ことです。現場で解錠作業を行っている際、私たちプロの職人であっても、指先のわずかな狂いで目盛りを行き過ぎてしまうことはあります。その時は迷わずリセットをかけ、無心になって最初から回し直します。焦りからくる「少し戻せばいけるだろう」という妥協が、結果的に金庫を開かなくする最大の要因です。

ダイヤル操作の鉄則
途中で番号を行き過ぎたり、回す方向を間違えたりした場合は、絶対に逆戻ししてはいけません。必ず右に4〜5回以上回してリセットし、最初の番号からやり直してください。

番号は合っているのに金庫のダイヤルが開かない原因と対処法

ガムテープ固定や解除状態のまま使っていたことによるズレ

「暗証番号のメモを見ながら正確に回しているのに、どうしても開かない」というご相談は、私たちが日々受ける依頼の中でも非常に多いトラブルです。その原因のトップに挙げられるのが、ダイヤルをガムテープで固定したり、解錠状態のまま使い続けていたことによる「意図しないズレ」です。毎回ダイヤルを回すのが面倒だという理由で、正しい番号を合わせた状態でダイヤルの表面をガムテープでガチガチに固定しているご家庭や会社は珍しくありません。しかし、年数が経過するとガムテープの粘着剤が劣化し、固定力が弱まります。その結果、掃除機がぶつかったり、人が軽く触れたりしただけのわずかな衝撃でダイヤルが動き、ロックがかかってしまいます。また、テープを使わずとも、解錠状態のまま扉の開け閉めを繰り返していると、いつの間にかダイヤルが回転してしまい、自分が知らない間に暗証番号がリセットされてしまうのです。この状態に陥ると、固定していたはずの番号からズレているため、メモ通りの番号を合わせても開かなくなります。会社の金庫でこのトラブルが起きると、業務に支障が出るため現場は非常にピリピリした空気になりますが、原因はこうした日常的な使い方のクセに潜んでいます。

5〜10年の開閉振動による内部円盤のわずかなズレ

ガムテープ固定などの外的要因がなくても、長年同じ金庫を使い続けているとダイヤルが開かなくなることがあります。これは、5年から10年という長期間にわたる扉の開閉の振動が蓄積し、内部の円盤を固定している部品が少しずつ緩んでくることによる「経年劣化のズレ」です。重厚な金庫の扉をバタンと閉めるたびに、内部の精密なダイヤル機構には想像以上の衝撃が加わっています。年月が経つにつれ、工場出荷時に設定された暗証番号の位置から、内部の円盤がほんの数ミリ、目盛りにして半目盛りから1目盛り分だけズレてしまうのです。お客様はメモ通りに「50」に合わせているつもりでも、内部の円盤は「51」や「49」の位置でなければ溝が揃わない状態になっています。現場でこのような金庫に遭遇した際、私は指先に伝わる微細な感触と音を頼りに、本来の番号からどれくらいズレが生じているかを探り当てます。「番号は絶対に合っているはずなのに」とお客様が仰るお言葉は決して間違っておらず、金庫そのものが経年変化を起こしている証拠です。このズレは一般の方が見抜くのは非常に困難なため、プロの技術が求められる領域となります。

テンキー(電気式)やシリンダー錠(鍵)との併用トラブル

ダイヤル式金庫の中には、ダイヤルと併用してシリンダー錠(鍵穴)が備わっているタイプが一般的です。ダイヤルの番号は合っているのに開かない場合、単純に「シリンダー用の鍵を紛失している」「鍵が奥まで刺さっていない」という物理的な原因も多々あります。また、近年増えているテンキー(電気式)金庫のトラブルも深刻です。テンキー式はボタンを押すだけで開くため便利ですが、暗証番号も鍵もわかっているのに突然開かなくなることがあります。お客様ご自身で電池交換をしても反応しない場合、機種によっては基板などの電気系統が経年劣化でショートしているか、断線していることが原因です。さらに厄介なのは、電池切れの状態で長期間放置していたために、金庫内部のメモリーが飛び、設定していた暗証番号が初期状態にリセットされてしまう機種が存在することです。現場に到着し、お客様が「昨日まで開いていたのに」と困惑されているテンキー金庫を調べると、基盤の寿命が尽きている状態であることが少なくありません。電気式の金庫は便利な反面、こうした電子部品のブラックボックス化によるトラブルがつきものです。

テンキー式金庫の注意点
電池を交換しても開かない場合、基板の劣化や暗証番号のリセットが疑われます。無理にボタンを押し続けると完全なロック(防犯機能)がかかる機種もあるため、早めに専門業者へご相談ください。

自分で金庫のダイヤルを開けられない時にやってはいけないこと

バールやドリルでの無理なこじ開け・破壊行為

どうしても金庫が開かないと、焦りや苛立ちから「自分でなんとかこじ開けられないか」と考える方がいらっしゃいます。しかし、バールを使って扉の隙間をこじ開けようとしたり、電動ドリルでダイヤル付近や鍵穴を破壊しようとしたりする行為は絶対に避けてください。金庫はそもそも、泥棒の破壊行為から中身を守るために作られた強固な箱です。一般的な工具で簡単に開くような構造にはなっていません。無理にバールをねじ込めば扉の枠が歪み、カンヌキが金属疲労で噛み込んでしまい、プロの鍵屋でも開けるのが困難な状態に陥ります。ドリルで無闇に穴を開ければ、内部のガラス板(防盗機能の一部)が割れて再ロックがかかるトラップが発動する機種もあります。さらに恐ろしいのは、破壊の衝撃や熱によって、金庫の中に保管されている重要な権利書や現金、思い出の品が損傷してしまうリスクです。現場で「自分でドリルを入れてみたがダメだった」という無残な姿の金庫を拝見することがありますが、修復不可能な状態になっており、中の貴重品を取り出すために金庫全体をサンダー(切断機)で切り刻むという大掛かりな作業に発展してしまいます。

ダイヤルを力任せに回したり叩いたりする操作

物理的な破壊工具を使わなくても、手や身近な道具で金庫にダメージを与えてしまうケースがあります。ダイヤルが動かない、あるいは回りが渋いと感じた時に、ペンチなどの工具でダイヤルのつまみを挟んで力任せに回そうとするのは厳禁です。ダイヤルの軸は真鍮やプラスチックなどの素材で作られていることが多く、無理なトルクをかけると軸がねじ切れてポキッと折れてしまいます。軸が折れてしまうと、外部からの操作が一切不可能になり、解錠の難易度が跳ね上がります。また、テレビドラマなどで見る「金庫を叩いてショックを与える」という手法を真似て、ハンマーでダイヤル周辺をガンガンと叩く方もいらっしゃいます。これも内部の精密な円盤機構をひしゃげさせ、永遠に溝が揃わなくなる致命的なダメージを与えます。私たちは「壊さずに開ける」ことに職人としての誇りを持って現場に臨んでいますが、お客様ご自身の手で内部機構が完全に破壊されている状態では、非破壊での解錠が物理的に不可能になることもあります。焦る気持ちは痛いほどわかりますが、力技で解決しようとするのは最も避けるべき行動です。

インターネットの不確かな情報に頼ったDIY解錠

現代では、スマートフォンで検索すれば「金庫の開け方」「ダイヤルの裏ワザ」といった情報や動画が簡単に見つかります。しかし、インターネット上に溢れるDIY解錠の情報には、大きな落とし穴が潜んでいます。動画で紹介されている手法は、特定のメーカーの古い機種にのみ通用する限定的なものであったり、そもそも防犯上の観点から肝心な手順が意図的に省かれていたりします。それを鵜呑みにして見よう見まねで針金を鍵穴に突っ込んだり、ダイヤルの隙間にマイナスドライバーをねじ込んだりすると、内部のピンやシリンダーが傷つき、完全にロックしてしまいます。現場にお伺いした際、鍵穴の中に折れた針金やクリップの先端が詰まっていて、それを取り除く作業から始めなければならないことがよくあります。「ネットの動画を見て自分でできると思った」とお客様は肩を落とされますが、金庫の構造は動画で見るほど単純ではありません。不確かな情報に振り回され、結果的に金庫の状態を悪化させてしまう前に、そのままの状態で手を止める決断が求められます。

プロからのアドバイス
金庫が開かない時は「何もしない」のが一番の対処法です。無理に触って状態を悪化させると、解錠にかかる時間も費用も余計にかかってしまいます。そのままの状態でプロにお任せください。

料金は金庫の種類・状態で変わります

金庫の正確な料金は種類・メーカー・状態で変わります。無理にこじ開けると破損や中身の損傷につながります。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。

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通話料無料/24時間365日受付

金庫の解錠をプロに依頼する際の費用相場と難易度の考え方

金庫解錠の料金内訳と種類別の目安レンジ

金庫の解錠を専門業者に依頼する際、最も気になるのが「いくらかかるのか」という費用面です。金庫の解錠料金は、一律で決まっているわけではなく、①金庫の大きさ・種類、②ロックの難易度、③メーカー、という複数の要素を組み合わせて算出されます。料金の内訳としては、基本となる「解錠作業費」に「出張費」や「部品代(鍵の作成やシリンダー交換が必要な場合)」が加わる形が一般的です。
小さい手提げ金庫や、鍵を紛失しただけのシリンダー解錠は比較的難易度が低く、費用も安く抑えられる傾向にあります。一方で、家庭用のダイヤル式やテンキー式、さらに業務用の大型金庫になると、作業時間と高度な技術を要するため料金は上がります。以下は、あくまで一般的な目安としての料金レンジです。正確な料金は金庫の種類・状態により変わるため、専門業者へご相談ください。

金庫の種類・トラブル内容 費用の目安(要見積)
手提げ・小型金庫の解錠 約8,800円〜
鍵紛失・シリンダー解錠 約8,800円〜
家庭用ダイヤル式金庫の解錠 約15,400円〜
家庭用テンキー式(電池切れ含む) 約17,600円〜
耐火・業務用・大型金庫の解錠 要見積もり
相続・遺品の金庫(番号不明など) 要見積もり

クマヒラやイトーキなどメーカーによる難易度の違い

金庫の解錠料金を左右する大きな要因の一つが「メーカーによる難易度の差」です。同じ家庭用のダイヤル式金庫であっても、製造しているメーカーによって内部構造の複雑さが全く異なります。たとえば、日本の金庫メーカーの中でも最高峰の防犯性能を誇る「クマヒラ(熊平製作所)」や、オフィス家具メーカーとして強固な業務用金庫を多数手がける「イトーキ」の製品は、プロの鍵屋でも舌を巻くほどの難易度です。これらのメーカーの金庫は、不正な解錠を防ぐための特殊な機構(リロッキングデバイスなど)が何重にも組み込まれており、少しでも不審な操作を感知すると完全にロックされる仕組みになっています。
さらに、すべてのメーカーに共通して言えることですが、「ダイヤルが2つ付いている防盗金庫」は、どの現場においても最難関と位置づけられます。ダイヤルが2つあるということは、単純に手間が2倍になるだけでなく、両方のダイヤルを完璧なバランスで連動させなければ開かないため、極めて高度な技術と長時間の集中力が求められます。こうした高難易度の金庫は、一般的な家庭用金庫の相場とは異なり、事前の詳細なヒアリングと現地での状態確認を経た上でのお見積もりとなります。

出張費や現地見積もりの仕組みと電話での確認事項

「現場に来てもらってから、高額な料金を請求されるのではないか」という不安を抱えるお客様は少なくありません。私たちがご依頼を受ける際、まずは電話の段階で金庫のメーカー、型番、大きさ、鍵の形状、ダイヤルの有無、現在の状況などを詳細にヒアリングします。お客様から正確な情報をいただければ、およそ9割のケースで電話口にて概算料金をその場で確定させることができます。現場に到着してから金額が大きく動くケースというのは、事前にお伺いしていた情報(メーカー違い、家庭用だと思っていたら業務用だった、鍵穴がないと聞いていたが実はあった等)に誤りがあった場合に限られます。
出張費に関しても、エリアによって無料の範囲と遠方料金がかかる範囲が明確に分かれています。現場に到着し、金庫の現物を拝見して最終的なお見積もりをご提示し、お客様に金額と作業内容にご納得いただいてから初めて工具を手に取ります。万が一、金額にご納得いただけない場合は、その場でキャンセルしていただいて構いません。誠実な業者であれば、作業前に必ず総額を提示し、後から不明瞭な追加費用を請求するようなことは一切ありません。

親が亡くなった・相続で番号がわからない金庫のダイヤル合わせ方

相続や遺品整理で金庫が開かないトラブルの実態

30年間現場を回っていると、時代の移り変わりとともに依頼の傾向も変化しているのを感じます。近年、圧倒的に増えているのが「親が亡くなって金庫が開かない」「実家の片付けをしていたら見知らぬ金庫が出てきた」という相続や遺品整理に関連するご依頼です。親御さんが生前、防犯上の理由から暗証番号をどこにもメモせず、誰にも教えずに亡くなられてしまうケースは本当に多いのです。残されたご家族は、中に遺言書や権利書、預金通帳が入っているかもしれないと考え、必死に思い当たる番号(誕生日や電話番号など)を試しますが、金庫のダイヤルはそう簡単には開きません。
また、ご高齢で身寄りのない方が亡くなられた場合、直系のお子様がいらっしゃらず、姪や甥にあたる方からのご依頼を受けることも増えています。こうした現場では、ご遺族の方々が深い悲しみや相続の手続きに追われる中で、開かない金庫が重い心理的負担になっているのを肌で感じます。私たちは単に金属の箱を開けるだけでなく、ご遺族が次の一歩を踏み出すための「心のつかえ」を取り除くつもりで、静かに、そして確実にダイヤルと向き合います。

会社や業務用の大型金庫で起きやすいダイヤルのトラブル

家庭用だけでなく、会社や店舗で使われている業務用の大型金庫に関するトラブルも日常茶飯事です。会社の金庫で起きやすい特有のトラブルは、複数の従業員が金庫を扱うことによる「管理の曖昧さ」に起因します。経理担当者が退職した途端に誰も暗証番号を知らなくなってしまったり、引き継ぎのメモがどこかへ紛失してしまったりするケースです。
また、先ほども触れましたが、毎日の業務で何度も開け閉めするのが面倒だという理由で、ダイヤルを解錠状態のまま固定して使っている会社が驚くほど多く存在します。ある日、新入社員や事情を知らないスタッフが良かれと思ってダイヤルを回して施錠してしまい、翌朝になって「誰も番号を知らない!」と社内が大パニックに陥るという現場に何度も急行しました。業務用の金庫は家庭用よりもはるかに頑丈で、耐火性能だけでなく防盗性能も高いため、解錠には相応の時間を要します。会社の重要な印鑑や手形、当日の営業資金が閉じ込められている状況では一刻を争うため、現場の緊張感は家庭用の比ではありません。

100年前の古い金庫や他社で断られた金庫への対応

私たちが「壊さずに開ける」という信条を掲げているのには理由があります。それは、金庫が単なる保管箱ではなく、その家や会社の歴史を刻んだ大切な財産の一部だと考えているからです。現場では、明治・大正時代に作られた100年以上前のアンティーク金庫の解錠を依頼されることもあります。塗装が剥がれ、ダイヤルの目盛りすら消えかかっているような古い金庫は、図面もマニュアルも存在しません。長年の経験と指先の感覚、そして音だけを頼りに、内部のサビついた機構を傷つけないよう慎重に解錠を進めます。
また、「他の鍵屋さんに依頼したけれど、ドリルで壊さないと開かないと言われて断った」というお客様からのSOSも頻繁に受けます。他社で開けられなかった金庫、官公庁や大手企業で絶対に傷をつけてはならない厳秘の金庫など、困難な状況に直面するたびに、職人としての腕が鳴ります。耐火金庫だからといって特別に解錠が難しいわけではありません。重要なのは、その金庫がどのような構造を持ち、現在どのような状態にあるのかを見極める「観察力」と「経験値」です。どんなに古くても、どんなに難解なメーカーの金庫であっても、壊さずに開ける道は必ず残されています。

専門業者の強み
番号が全くわからない相続絡みの金庫や、他社で「破壊するしかない」と言われた金庫でも、経験豊富な職人であれば壊さずに解錠する技術を持っています。大切な金庫を諦める前に、専門業者へご相談ください。

まとめ:金庫のダイヤル合わせ方で迷ったら壊さず開ける専門業者へ

金庫のダイヤルの合わせ方は、右へ4回、左へ3回といった基本的なルールを守り、内部の円盤を一つずつ確実に揃えていく繊細な作業です。しかし、日常的な使い方のクセによるズレや、長年の振動による経年劣化、電気系統のトラブルなど、正しい番号を合わせても開かなくなる原因は現場に数多く潜んでいます。特に、親族が亡くなられて番号がわからない場合や、会社で突然ロックがかかってしまった場合、焦って無理にこじ開けようとするのは非常に危険です。金庫を破壊してしまうと、中の大切な書類や思い出の品まで傷つけてしまうリスクを伴います。
30年間、2万件以上の金庫と向き合ってきた経験から言えるのは、金庫は「正しい知識と技術を持って接すれば、必ず壊さずに開けられる」ということです。ご自身でダイヤルを操作してもどうにもならない時、インターネットの情報に頼って状態を悪化させてしまう前に、そのままの状態でプロにお任せください。料金の目安や作業内容にご納得いただいた上で、お客様の大切な金庫を、職人の誇りにかけて確実に解錠いたします。金庫に関するダイヤルトラブルでお困りの際は、ぜひ私たち専門業者を頼ってください。

記事監修者

藤田 政昭(Masaki Fujita)

有限会社カギの修理屋さん 代表取締役社長

所属団体:日本ロックセキュリティ協同組合

保有資格・スキル

  • 金庫番号解読上級
  • 鍵開け能力上級

主な実績

  • 官公庁の金庫解錠を多数経験
  • 住宅やオフィスの鍵交換、修理、セキュリティ強化を手掛ける

現在の活動

地域密着型の鍵修理サービスを提供し、公式ウェブサイトやブログで鍵に関する知識や最新のセキュリティ情報を発信。

公式ウェブサイト: kachatto69.com